「福は内」は口の中に
こんばんは。トウカです。
今日は節分ですね。
仕事帰りにしっかり恵方巻を買ってきました。
恵方巻は、セブンイレブンがその名を全国区にするまでは、存在を全く知りませんでした。
私の小さい頃は、節分といったら豆まき。
毎年実家からなぜか送られてくる豆(市販)
うちの家庭だけなのか、住んでいた地方はみんなそうなのかわかりませんが、まく豆は落花生(殻ごと)でした。
夜にパジャマでそうっと窓を開けて、庭に向かって「鬼は外!」と小さな声でささやきながら豆を投げつける。
子供の頃は、ご近所迷惑にならないようにこっそり何かをやる(しかも夜に)こと自体がワクワクして仕方ありませんでした。
もし庭に雪が積もっていたら、投げた落花生がぼすぼすと音を立てて、まっさらな雪面にいくつも穴を開ける。
穴だらけになった白い庭をニヤニヤ眺めながら、今度は「福は内!」と言って、部屋の中ではなく口の中に豆を放り込むのが我が家の恒例でした。
母は家の中を汚したくなかったのでしょう。なんとも効率的なことです。
実家を出た今でも、節分はパジャマでこっそり「鬼は外」、口の中に「福は内」を続けています。
でも東京は「鬼は外」をするにはとっても気を遣うので、毎年どこに投げたら迷惑にならないか悩んでしまいます。
アスファルトに豆が転がってたら迷惑行為になりそうだし、投げたら夜でも人や車に当たってしまいそう。
その点、恵方巻は外も家の中も汚さないし、おなかにもたまる。
自宅で作る人は少ないだろうから、お寿司屋さんやスーパー、百貨店の利益が増える。
なんて都会向きな存在なんでしょう。
そんなことを考えながら、目を閉じ黙々と恵方巻を貪りました。
今年の方位は北北西。
これって毎年どうやって決まってるんでしょうね?